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詩的なるもの

 二〇〇五年 三月二十九日。

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 世田谷の住宅街は、路が碁盤の目のように整然と延びていて見晴らしが好く、静かな独特の雰囲気があって好きだ。
 私は花粉症ではないが、今年は前年の何十倍もの杉花粉が飛ぶというので用心のためにマスクをしていたが、春の空気の匂いを嗅ぎたくて、マスクを外した。湿った甘い匂いがした。

 砧公園の中を、世田谷美術館に向かう。

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 瀧口修造展 世田谷美術館

 何か独特の匂いがする。以前来たときも、こんな匂いがしただろうか。いつか、どこかで嗅いだ事のある懐かしい匂いだ。なかなか思い出せなかったが、しばらくしてふと子供の頃通っていた塾の匂いではないかと思った。塾の校舎もこの美術館のように壁や床に大理石が使われていた。或いは、紙とインクの匂いだろうか。

 この展覧会は、瀧口の個人的な収集物や、彼と交流があった美術家たちから送られた作品を集めたものだ。
 この前の痕跡展は私にはよく理解できない理屈を軸に作品が集められていたが、この展覧会は瀧口の詩的感覚によって全ての作品が結びついている。デュシャンの作品が実は非常に詩的であるというのは、驚きだった。横浜美術館で行われていたデュシャン展に行けなかった事を、激しく後悔した。
 私は普段あまり詩は読まないが、詩を読んでみるのも悪くないと思った。

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|美術館・博物館 | 18:04 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

おはようございます。とても素敵な風景ですね。世田谷美術館 私も行ってみたくなりました。弘毅さんの撮られたこの写真もとても詩的です。いい写真ですね。

| ひまわり | 2005/07/29 08:30 | URL | ≫ EDIT

ありがとうございます
ひまわりさん、こんにちは。
お褒めいただき光栄です。
自分で使っていながら、詩的という言葉の意味が、実はよく分からなかったりします。ゆっくり詩など、読む余裕があると好いのですが。

| 弘毅 | 2005/07/29 18:37 | URL | ≫ EDIT















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