2006.12.29 Fri
アイデンティティ
二〇〇六年 八月。


シティビューに上ると、そんなに天気は良くないのに空気が澄んでいる。いつもは見えない横浜のランドマークタワーが見える。写真を撮ろうと思ったが、残念な事に二枚撮ったところで電池が切れてしまった。
羽田空港が妙に近く見える。着陸間近でも時速二、三百キロはあるはずなのに、小さく見えるジェット機たちがスローモーションのようにゆっくりと滑走路に降り立って行く。
アフリカ・リミックス展 森美術館
アフリカというのは特定の国や言語や文化を指す言葉ではなく、大陸の名だ。アフリカにはいくつもの国があり、それぞれの国がそれぞれの歴史を持っているし、そこで暮らす個人にしてもネイティブの人もいればかつての植民地主義者の子孫の白人たちもいる。そういうさまざまな歴史や個人のアイデンティティが混じり合っているという事で「リミックス」らしい。
この展覧会のテーマはアイデンティティのようだ。アフリカにはネイティブの人もいれば、かつての植民地主義者の末裔である白人もいる。キリスト教徒もいれば、イスラム教徒もいる。アフリカの文化といったとき、植民地化される前と植民地化された後に分裂がある。政治的、経済的に不安定な地域もたくさんある。そういうところから離れてヨーロッパに渡り、地元住民と対立しながら暮らすアフリカルーツの人もいる。とにかく、日常的に葛藤と対立の中にいる。
日本の外に出た事のない私は他者との対立の中で自分の属する文化に自覚的になるという経験がないし、人種的なルーツや特定の地域の歴史とアイデンティティを絡めて考えた事がない。だから、何だかピンと来なかった。でも、日本という島国ではなく、大陸で暮らしていればさまざまな文化の衝突と融合を経験するというのは分かる。それは「転換期の作法」展や「東京-ベルリン/ベルリン-東京」展でも感じた。自分もそういう場所で暮らせばもっと自分の価値観に自覚的になって、何らかの変化を経験するのかもしれない。
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羽田空港が妙に近く見える。着陸間近でも時速二、三百キロはあるはずなのに、小さく見えるジェット機たちがスローモーションのようにゆっくりと滑走路に降り立って行く。
アフリカ・リミックス展 森美術館
アフリカというのは特定の国や言語や文化を指す言葉ではなく、大陸の名だ。アフリカにはいくつもの国があり、それぞれの国がそれぞれの歴史を持っているし、そこで暮らす個人にしてもネイティブの人もいればかつての植民地主義者の子孫の白人たちもいる。そういうさまざまな歴史や個人のアイデンティティが混じり合っているという事で「リミックス」らしい。
この展覧会のテーマはアイデンティティのようだ。アフリカにはネイティブの人もいれば、かつての植民地主義者の末裔である白人もいる。キリスト教徒もいれば、イスラム教徒もいる。アフリカの文化といったとき、植民地化される前と植民地化された後に分裂がある。政治的、経済的に不安定な地域もたくさんある。そういうところから離れてヨーロッパに渡り、地元住民と対立しながら暮らすアフリカルーツの人もいる。とにかく、日常的に葛藤と対立の中にいる。
日本の外に出た事のない私は他者との対立の中で自分の属する文化に自覚的になるという経験がないし、人種的なルーツや特定の地域の歴史とアイデンティティを絡めて考えた事がない。だから、何だかピンと来なかった。でも、日本という島国ではなく、大陸で暮らしていればさまざまな文化の衝突と融合を経験するというのは分かる。それは「転換期の作法」展や「東京-ベルリン/ベルリン-東京」展でも感じた。自分もそういう場所で暮らせばもっと自分の価値観に自覚的になって、何らかの変化を経験するのかもしれない。
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|美術館・博物館 | 03:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

