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意思より意志
作曲をする男と、それ以外の芸術をやる男とは、何が違うのか、を「哲学」する私は作曲も演奏もしないから分からないのかもしれないですが、音楽がその他の表現手段と特別違うというイメージはないです。その背後に何かを造り出そうとする意志があるかないかが、芸術作品と自然物との違いだと思いますが、完成度の高い作品からはそういう作者の意志が滲み出てくるものです。音というのはそういう眼に見えない意志を直接表現できるものだと思います。そういう作者の意志を感じるからこそその作品の事をもっと知りたくなるのであって、最初から解釈を強いるような作品は駄目なんでしょう。
初めから伝えたい何かがあるというよりも、自分の中に生きている中で必然的に生じてくる感覚や思考があって、それに具体的な形を与える過程が表現という行為であるというのが私のイメージです。知識も技術も、思いつきを単なる思いつきとして通り過ぎさせず、具体的な形にするための手段として必要だという感じです。
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私としては、タイトルのような問いの答え・目的は、「何が違うのか、いや、何も違わないだろう」なのですが、違わないのは「意志」のほうで、用いる理論や手段はどうしても違っている部分が多々あって、なかなか難しく思えて、考えている最中です。しかし、違うのは「理論」であって、「意志」の部分では何も「特別」ではないのだ、ということを、音楽家も「言葉」できちんと伝える必要があるのかなと考えさせられます。
こんばんわ
リリー。改めフラリ。です。
>そういう作者の意志を感じるからこそその作品の事をもっと知りたくなるのであって、最初から解釈を強いるような作品は駄目なんでしょう。
そうですね、同感です。
初めて聴いた曲で、何が言いたいのか分からないなんてことがあったり、
このメロディには共感できないな、なんて思っていた頃もありましたけど、
何度も聴いてずっとあとになって、「あ、そういうことだったのか」とある日突然理解しちゃうっていうか。
しちゃう、なんてちょっと軽すぎるかな?
芸術家達は、みんな苦悩の末の表現なのかな、と思います。
言葉にするか音にするかはそれぞれの手法であって、その選択はそれぞれがするものだと思います。
その表現方法に同調する者達はおのずと彼らの意志、あるいは意思を酌むのだと思います。意思は受け取る側によって様々な形に変ってしまうかもしれませんが、意志はそういう彼らには必ず伝わっているモノだと思います。
伝える側も受け取る側も姿勢が大事じゃないかな、と思います。
長くなってすみません。
>Jun-ichiさん
音楽家は音感の獲得によって、世界が一般の人とは違うふうに見えているという事でしょうか。
>フラリ。さん
ご無沙汰しています。
音楽だけじゃなく、生きる事そのものがひとつの表現なんじゃないかと思います。
例えば、人間関係にしても完全に理解し合う事が出来なくても、お互いに覚悟と誠意を示し合う事が出来れば、協力し合う事は出来ると思うんです。覚悟と誠意があれば、今は理解できなくても、いつか理解できる日が来るかもしれません。
音楽家全般と言うよりは、作曲者という概念を個別にとらえてみています。そこから、「やはり作曲者と演奏者、あるいは全ての芸術家の間に優劣はないのだ」という結論が、私の望むところという感じです。
違うふうに見えているかという問いの答えとしては、10人の人間がいたら、10通りの世界の見方があるというのが、私の意見だと思います。それは哲学的にも生物学的にもそう思っています。その中でも、作曲をする人間は、音に対する感覚が優れていて、また画家は色彩に対してしかり、文学者もしかり、そして芸術をやらない人でも、生きること自体が実存的な表現だということを意識して生きるなら、芸術家より劣って生きているわけではない、という考えを、私としては持っています。
ただ、現実問題として、文字や色彩は、私の文章でも書いてみましたように、医学でも教育でも、「人は皆同じように見ているはずだ」という観念がなければ進展がなされませんでした。その点、「私は富士山を赤で描きたい」という「風変わりな」画家よりも、「私は富士山を短6度和音で曲に書きたい」という作曲者の心・意志のほうが、すでに一般的にも、演奏者にさえも、何を言っているのか理解されにくい状況があると思います。作曲者は、「生」への意志や体験から、実際にそう思って曲を書くにもかかわらず、です。それを覚悟してなお作曲に取り組むのが、本当の実存的で意志を持った、生に真摯な作曲者だ、というのが私の意見でした。私なりに作曲と哲学とをやっていて、思ったことです。長文失礼しました。
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