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写真展

 二〇〇五年 十一月。


 この日は病院の予約が午前中で、何とか午前中に家を出た。家にいるときは何をするのもあんなに苦痛なのに、午前中に出掛けるといつもより楽に意識を集中して、余計な事は考えずに目の前の事に集中できる気がする、と地下鉄の中で考えた。

 病院からすぐに家に帰るつもりだったが、このまま美術館に行った方が効率的だと考えて、国立近代美術館に向かった。



 「ドイツ写真の現在」展   東京国立近代美術館

 写真展は、さらっと気楽に見れた。写真はあまり詳しくないから、作品を見てどう考えて好いか分からなかったが、アンドレアス・グレスキーの、パンフレットによれば「スペクタクル」な作品が好きだと思った。

 そもそも写真とは、何なんだろう。もの派の作品のように、そこに写る物質の質感と存在感を楽しむものなのか。表現として多様だから、そこに写る雰囲気を楽しんでも好いだろうし、写真をひとつの痕跡としてその背後に意味を探るのも好いだろう。


 「アウグスト・ザンダー」展

 たくさんの肖像写真がどこまでも展示室の壁に張り付けられ、それは、農民、職人、女性、階級と職業、芸術家、都市、というグループに分類されている。「農民という土地と結びついた人間から出発し、あらゆる階層と職業の中を、もっとも高度な文明を代表する人々へと上昇したのち、再び下降して愚者へと読者を案内する」というように、これはザンダーから見たワイマール共和国時代のドイツ社会を表現したものだ。

 自分たち芸術家が「もっとも高度な文明を代表する人々」であるとは、芸術家というのは随分と自意識が強いものだと、ふと思った。とはいっても、私も芸術は最も高度な文明を代表すると思わなくもないが。

 この頃(一九二〇年代)、それまで絵画の影響下にあった写真が独自の表現を模索し始めた事を知った。


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|美術館・博物館 | 00:45 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

はじめまして、こんにちは。履歴を見ておじゃましました。全部ではありませんが、日記拝見させていただきました。
乱暴な言い方だとは思いますが、面白くというか興味深く読まさせて頂きました。
弘毅さんは、とても御自身の心や体についてを意識して生きているんだなぁ、と思いました。僕も自分の心と体に対し、出来る限り気を配り、日々を快く生きようと思っているのですが、特にここ最近、ちょっと心が定まらず結構ゆれてるなぁ、という日々を送っているので僕も見習わなきゃ、と思いました。

僕も瞑想やヨガをやったりしてまして(最近は数ヶ月間やってないのですが)、やる前の気持ちなど似てるような気がしました(ちょっとやるにあたっての腰の重さ)。毎日続けていくと、心と体の調子も良くなる事はわかっているのですが、調子が良くない時は、なんだか気が焦り、じっと瞑想してるより、何か他のことをしなければ、とか思いつつ何にもしないでいる事とか。

よく生きていく上では心と体の安定があってこそ、と思うので、弘毅さんの日記を読み再び心と体を養う為の時間を作ろう、と思いました。

あと、初対面(対面してもいないのですが)で、おしつけがましいような怪しいような気もしますが、そして、もうお読みになられているかもしれませんが、「神との対話」というニール・ドナルド・ウォルシュさんという方が書かれた本(人の想いと起こる出来事についての事など書かれた本です)、僕的にとても面白かったので(そして丁度、数日前から今の自分を見つめなおさなきゃ、と思い読み返しているところですので、過去形はちょっと違和感がありますが)、気が向かれれば読んでみて下さい。

これからも時々おじゃましたいと思います。

| マニ | 2006/01/18 03:59 | URL | ≫ EDIT

マニさん、はじめまして。こんにちは。
いろいろ読んでいただいて、ありがとうございます。

>弘毅さんは、とても御自身の心や体についてを意識して生きているんだなぁ、と思いました。

いや、どうも気にし過ぎのところもあるんですよね。自分で、何わけ分かんない事考えているんだろうと、思ったりします。


確かに瞑想は動きも明確な目的もない行為だから、やり始めるにも、続けるにも相当な意志力が要りますね。習慣化するのも大変だし、習慣化したと思ってもちょっとしたきっかけでやらなくなってしまったり。
私も今瞑想や気功はサボり気味だけど、近いうちにまた真面目に取り組もうかなと思っています。

「神との対話」は読んだ事ないです。いわゆる精神世界系の本でしょうか。私はあまりその手の本は読んだ事はないのですが、どうもどこかで聞いた事のあるような、似たような内容の事ばかり書いてあるという印象があって、どうも好きになれないんですよね。でも、機会があったら読んでみます。

どうぞ気が向いたら、また、訪問してください。

| 弘毅 | 2006/01/19 01:01 | URL | ≫ EDIT

こんばんは。
弘毅さんのおかげで、こないだからヨガを再開でき、久しぶりに大地に根ざしたような澄んだ感じを感じられました。

僕は、人はそれぞれの心と体と大きい心を粗末にしないで生きるってのがとても大事なことだ、と思っているので、弘毅さんはとてもよく生きてる人だなぁ、と思います。
僕は本当によく自分の心と体から気持ちが離れてしまうので、よくよく生きていかなきゃ、と思います。
弘毅さんから、自分を整える為の良いきっかけを頂きました。ありがとうございます。なんだかちょっとお別れの言葉っぽいですが、またおじゃまします。

| マニ | 2006/01/22 01:49 | URL | ≫ EDIT

ヨガ、再開されたんですか。
それは、好かったですね。

私もいつまでも頭の中で愚図ぐず考えていても仕方ないので、
近いうちに瞑想に真面目に取り組もうと思っています。
その事についてもいずれここに書く事になると思います。

| 弘毅 | 2006/01/23 00:45 | URL | ≫ EDIT















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